【11/2 アーリータイムズ】
アーリータイムズへ一歩足を踏み入れると、リアルに時間が戻る。
若い頃の陽水や拓郎、中島みゆき、たくさんのポスターやサインを見ているうちに、心は青春に戻る。
アーリータイムズの音楽への変わらぬ思いや姿勢がじっくりと伝わってくる。
驚くほど歌が響いてくるのは、ここに宿る音楽の神様と、音に対する真摯な取り組みだった。
素晴らしい耳と音への真心を持った、こだわりがあるからだった。
ミュージシャンの音を一番美しく厚みを持って聴き手に響かせるためには、
音が大き過ぎず小さすぎず、最適なバランスを心掛けているという話をしながら音の調整が進んで行く。
プロ対プロの美しい火花が散るような瞬間だった。
ライヴが始まると、歌は聴き手の心に真っ直ぐ届く不思議な響きに包まれる。
小山卓治が歌に込めた思いが、響きと共に増幅されて、初めて聴いた時の鮮烈な印象がよみがえる。
挑むように、楽しそうに歌う姿に、会場は完全に一つになっている。
歌っている小山卓治も、きっと気持ちが良いのだろうと思う。
アーリータイムズでは、ライヴの醍醐味が濃く凝縮され、ここでしか聴けない歌がある。
曲名ではなく、ここでしか聴けない響き。特別な時間が流れて行く。
今日のセットリストには、今回の北海道ライヴの背骨を感じた。
Set List
01.夢の島
02.HEAT OF THE NIGHT
03.Natural Woman
04.Night Walker
05.Blind Love
06.Rock’n Roll’s Over
07.2人のはるか *
08.汚れたバスケットシューズ (ポエトリー・リーディング)
09.Gallery
10.天国のドアノブ
11.カーニバル
12.最終電車
E1.はるなか故郷
E2.こわれた自転車
E3.Show Time
E4.最初の奇跡
* 新曲 仮タイトル